背筋をのばせ!

猫背な私の行動記録

キャンプリーダーを引退した、あの日の決断についての反省と考察

 

人生でもあれほど一生懸命に取り組んだことなかったやろ、ってくらい打ち込んだキャンプリーダーとしての生活は、1年半で終わった。

 

引退してしばらくは気持ちの整理ができず、纏まらなくて、考えたくもなくて、ずっと保留にしてきた。

 

あれからもう1年。その後も何かと動き回って考えてしているうちに、自分の心境がなんとなく纏まってきた。時間がある今のうちに目に見える形で吐き出そうと思った。

 

過去を飲み込み、切り離すために、できるだけ正直に綴りたい。

以下、自分のための記述。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1年半活動した感想

 

キャンプリーダーをはじめた理由は、僕が子ども好きだったからではない。

理由は2つある。

一つ目、中高をなんとなく過ごして不完全燃焼に終わったことを後悔して、一つのことをやり遂げる経験がしたいと思ったから。

二つ目、自分の性格と正反対の環境に飛び込んで、そこからなにか学べるものがあれば、と思ったから。キャンプリーダーのイメージって、常に明るくて陽気なイメージだし、根暗を地でいく僕にとって刺激的な体験になることは間違いないと感じていた。

 

子どもたちは、可愛かった。自分の子どもではないけれど、チームリーダーである瞬間は彼らの親にでもなったかのようだった。

アウトドアクッキングのときが大体盛り上がるので、みんなで作った感を出せるように意識してたっけ。できるだけやりたいことをやらせてあげられるように努力していた。

 

組織柄、キャンプ含め活動は常に全力と結果を要求された。本気でやらないと人に感動を与えられないっていうのはリーダー人生の中で嫌というほど理解したし、キャンプファイヤーで子どもたちの心が動く時って、大人であるリーダーの心も動く。キャンプは決して子ども騙しではなく、リーダーにとっても清々しい時間になることは間違いない。

 

もちろん空回りもたくさん経験した。勝手に自滅したこともあったし、プロジェクトリーダーの逆鱗に触れて公開処刑されたし、お客様から大クレームが届いたこともあった。

いっぱいやらかしたし、自分センスねぇな、とよく思ったが、それでも辞めなかったのは、ここで終わったらなんにもならないっていう執念や、周りの支えがあったからだ。当時のことを思い出すたびに感謝の念が湧き出す…というのは誇張かもしれないが、本当にたくさんの方のお世話になった。自分もよくもがいた。

 

もがき続けたからこそ、春キャンプを統率役として大成功に導けたのだと思う。もちろん、他のリーダーの頑張りがあり、一人一人の子どもたちを大切に見る姿勢があっての結果なので、僕一人の力ではどうにもならなかったのだけど。特別な時間だったことは間違いない。

 

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引退理由

 

①体調不良

土日の活動はリーダーの数が常に足りず、ヘルプで活動に参加することもあった。当然疲労が半端ない。そんな状態を続けていくうちに、普段から風邪気味な人間になった。

特に精神疲労の方が大きく、睡眠中に歯軋りをするようになったり、突然トイレで吐いたりと、なかなか大変な日々を送っていた。

 

②モチベーションの低下

刺激が欲しくてキャンプリーダーになったところもあり、しばらくして慣れてくると活動そのものがしんどくなっていった。毎月自分の時間を割いてギリギリまで準備をし、活動して、終わったらまた準備、休みの日はグループLINEに出ろと、気が休まらない。

この組織でのキャンプリーダーはボランティアという形態だったので、お金というインセンティブは存在しない。ボランティア=有志という等式が成り立つのならば、志が希薄になってきた時点で辞めた方が迷惑をかけなかったかもしれない。どちらにせよ、これは避けられなかったことだと思う。

 

③両立の難しさ

とにかく何でもやってみよう!という気持ちを持っていたため、大学のゼミも少し頑張れるところがいいと思っていた。フィールドワーク主体のゼミに入り、アンケート調査などに取り組んでいた。

取り組むべきことが2つあり、どちらも頑張りたいからこそ、中途半端に出来ないな、とも思っていた。板挟みになる感覚がして、精神的に苦しくなった。

 

④組織への疑念

良き思想を持つ集団であると謳いながら、TOPの思想を押しつけられている感じがした。

活動とは関係のない場所で、個々人が大切にしているものや考え方をしばしば否定され、

『俺は〜〜思う、〜〜はカッコ悪いし、モテないぞ!』

的なことを支部長などTOP層に言われることが、非常に腹立たしかった。

アニメや漫画はモテないからダメだ、ジャニーズは20歳で卒業しろだと熱弁し、それに共感するリーダーを見ては、もうダメだこの組織。と思っていた。

過去にもこれに近いところに触れた記事を書いたが、まあああああああ思い出すだけで腹立つわほんまに。 

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自分にはなにが足りなかったのか

 

覚悟でしょう。

絶対ここで3年間頑張りきるんだ!って言う気持ちは正直あまりなかった。もちろん何か一つでも頑張ったことをつくりたいと思っていたし、未知の世界に触れることに相当ワクワクしていた。春キャンプでその目標を達成したとき、気持ちが一気に離れたのは、目標(興味)を失い、やる気をなくしたところもある。

あの感動をもう一度!と言う気持ちにならなかったのは、おそらく好きじゃない分野に飛び込んだからだと思う。ぼくの性格上、興味があればもっと深く探りを入れようと思うはず。そう思わなかったのは、組織に入る動機が少し不純だったからだと思う。

改めて、ある程度興味のある分野に今後のキャリアを方向づけていった方がいいのだろう、と感じた。

覚悟に関連したことで、最後までやり遂げきれない甘さが自分にあった。

これは本当に恥ずかしい話だが、自分のキャパシティを高く見積もっていた。おかげで、理想と乖離して空回る日々を過ごしてしまった。他のゼミ生、他のキャンプリーダーに対して、非常に迷惑をかけた。慎んで謝罪します。

 

以上2点、これからも付き纏う課題だと思うので、

覚悟持って、最後までやりきりましょう。

 

ちゃんと咀嚼して自分のものにするんだぞ、俺。

 

 

 

 

 

 

途中で辞めたことは正しかったのか

 

1年半経った現時点でも結論を出しにくい事柄ではあるが、間違った選択肢ではなかったと考えている。

半ば追放気味に引退した人間ではあるが、組織風土に合わない人間が1年半生き残ったことはシンプルにすごいことだと思う。ストレスはマッハで溜まるし、というか常時溜まって溢れてるし、体力は枯渇してガソリンないのに走る車みたいな人間だったが、あれほど壮絶な体験を大学生でしてる人はそう多くはないと思う。

僕の甘さは認めざるを得ないが、自分を守るため、学業を優先するために辞めることを決断できたことは、最善でなかったとしても悪くはなかったと思う。

 

 

 

 

 

これからの自分について

 

キャンプリーダーとしての1年半はかけがえのない時間だった。多くの仲間に支えられ、日常生活では決して見ることのできない景色を見ることができた。

自分の甘さは自覚しつつ、謎の粘り強さを遺憾なく発揮して、社会人になってもええ感じに頑張ろうと思う所存です。

 

 

以上、キャンプリーダー人生で得たものの報告。